Black-and-white photo of people at a harbour in India

ユーモアあふれる台詞から、ビジュアルを通した表現へ

喜劇作家兼パフォーマーとして活動後、写真家へと転向したクレイグ・セメトコの40年にわたるキャリアに迫る

2026/05/07

特定のクライアントがいるわけではなかったので、自分のために写真を撮り、自分だけのスタイルを見つけることができました。だから、カメラを手に取るといつもワクワクしたのです。写真を撮ることを“仕事”だと感じたことは一度もありません。

クレイグ・セメトコ

色彩あふれる亜大陸をモノクロームで描く

この写真集には、少し犬の写真を入れすぎたかもしれません。しかしこれは、エリオットへの写真を通じたオマージュなのです。

クレイグ・セメトコ(『India Unposed』収録インタビューより)

『Unposed』 – アメリカの時代の空気を撮る

『America Unposed』 – 時代を超えたアメリカ横断旅

これらの写真には、他の作品にはないほどの、ある種の滑稽さとシュールさが感じられます。それはまさに、今のアメリカの姿。なんとなく、どこかおかしいのです

クレイグ・セメトコ(『America Unposed』収録インタビューより)

Portrait of Craig Semetko

クレイグ・セメトコ

クレイグ・セメトコは、コメディとストリートフォトグラフィーという二つの創造的領域を結びつける、写真界でも特異な存在である。その作品はユーモアに強く彩られており、独自の写真スタイルを築いている。喜劇作家兼ライブパフォーマーとしてキャリアをスタート。アメリカの伝統的なコメディクラブではなく、企業が社外および社内向けに企画するイベントやパーティー専門のパフォーマーとして、アメリカ国内にとどまらず、イギリス、アイルランド、日本や中国でパフォーマンスを披露してきた。企業向けイベントの舞台に立ち、ビジネスイベント向けのプログラム開発の経験も持つ。遠回りをしながらも、いくつかの「予期せぬ幸運」によって写真の世界へと導かれる。友人女性がコロラドにあるギャラリーにセメトコの写真を推薦したところ、アンリ・カルティエ=ブレッソンの作品と共に展示されることになったのだが、言うまでもなく同氏はエリオット・アーウィットと並び、セメトコが作品づくりで大きな影響を受けた写真界の巨匠である。エリオットは、後にメンター的存在としてセメトコと交流を持つ。コロラドでの最初の展示以来、ライカの本社拠点であるウェッツラー、ライカギャラリーフランクフルトでの写真展に続き、アメリカ横断旅の作品を集めたライカギャラリーザルツブルクでの展示など、次々と精力的な活動を展開している。

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