「ライカ・オスカー・バルナックアワード(LOBA)」の新カテゴリーとなる「LOBA Women Grant」が2026年にスタート。女性写真家のみを対象とする活動支援プロジェクトです。
「LOBA Women Grant」では、女性写真家が新しい写真シリーズを実現するための支援を行います。完成した作品は、「ライカ・オスカー・バルナックアワード(LOBA)」の枠組みの中で発表されます。2019年に米国ライカカメラ社によって設立された「Leica Women Foto Project Award」で得た経験をもとに、新たな「LOBA Women Grant」は、さらにグローバルな展開を目指します。いまだ男女間で不均衡が存在する写真界の現状を踏まえ、「LOBA Women Grant」は、女性写真家の国際的な認知と可視性を高めることを目的としています。
© 「Leica Women Foto Project Award 2025」受賞作品 プライヤ・スレシュ・カンブリ「同行者としてのアーカイブ」より
LOBAの他部門と同じく、人と環境の多層的で複雑な関係性を捉えた写真シリーズが対象となります。
「社会的・環境的・政治的な課題に対する批判的な視点に加えて、希望を感じさせるプロジェクト、前向きな解決策を記録した作品、変化への道を示すような作品の応募をぜひお待ちしています。勇気を与え、ポジティブな変化を照らし出ていることも欠かせない大切な要素であり、そのような写真シリーズに出会うのを大いに楽しみにしています」
カリン・レーン=カウフマン(ライカギャラリー・インターナショナル代表兼アートディレクター/LOBA統括)
「LOBA Women Grant」は、プロとして活動する21歳以上の女性写真家が対象で、自身による直接応募が可能です。応募期間終了後、LOBA審査員団が受賞者1名を決定し、受賞者には翌年のLOBA開催までに写真シリーズを完成させる機会が与えられます。完成したシリーズ作品は、その年のLOBAファイナリストに加えられます。
「LOBA Women Grant」の支援金は10,000ユーロです。選出された写真家には、「ライカQ」カメラが贈られるほか、制作期間中に専門家によるサポートを受けることができます。