Leica Oskar Barnack Award Logo

ライカ・オスカー・バルナックアワード

「ライカ・オスカー・バルナックアワード」は、1914年にコンパクトで持ち運びが簡単になった画期的なライカを考案して写真の世界に革命をもたらした人物、オスカー・バルナックの功績を称えて、1979年に設立されました。プロの写真家を対象とした一般部門「ライカ・オスカー・バルナックアワード」と、新人部門「ライカ・オスカー・バルナック・ニューカマーアワード」で構成されています。

作品はこちら(英語)

2026年度ライカ・オスカー・バルナックアワード受賞者

ダミル・ファイズリン

Preserving Nature as Preserving Ourselves

2026年度のLOBAを受賞したこのシリーズは、ロシア有数の民族的多様性と豊かな文化遺産を誇る地域のひとつ、北コーカサス・ダゲスタンの息をのむような山岳風景へと鑑賞者をいざないます。ファイズリンは、長期にわたるプロジェクトを通じて、大きく変化する過程にある地域の姿を記録しています。彼の作品は、自然の変化を捉えると同時に、時代とともに移ろう伝統や文化的アイデンティティの姿をも浮かび上がらせます。

1986年にウズベキスタンで生まれたファイズリンは、格闘家およびプロレスラーとして成功を収めた後、写真の世界へと足を踏み入れました。2020年からは自主制作プロジェクトに従事しており、このたび国際写真コンテストへ初めて応募した結果、LOBAを受賞しました。

「写真において私が大切にしているのは、現実を簡略化するのではなく、私たちが現実の複雑性に気づくための手助けになることです」

ライラ・アンマリー・スティーブンス

Clayton Sisterhood Project

このたび「ライカ・オスカー・バルナックアワード」新人部門を受賞したこのシリーズは、アメリカ人写真家スティーブンス自身の家族の歴史を主題としています。スティーブンスは、繊細なモノクローム写真を通じて、ニューヨークのクイーンズ地区からノースカロライナ州クレイトンに購入した一軒家に移り住み、共同生活を送る2人の姉妹と4人の姪たちの生活を描いています。この家族の姿はさらに、現代におけるクィアな親族関係についての根源的な問いかけであると同時に、強く自立した黒人女性たちが築いてきた、今なお受け継がれる遺産について考える契機となっています。

スティーブンスは2001年、ニューヨーク州クイーンズ区のサウスジャマイカ地区で生まれ、ニューヨーク州立ファッション工科大学で写真とメディアを学びました。そして20歳にしてニューヨークタイムズ紙の読者投稿コラム「Metropolitan Diary」に初めて作品を発表しました。

「これらの作品を選ぶにあたって私が重視したのは、世代を超えて受け継がれる絆が、いかに多様なかたちで表現されているかという点です」

これまでのライカ・オスカー・バルナックアワード受賞者