ライカで撮影された秀逸な作品を幅広いジャンルからセレクトして展示する写真展
6月26日から9月20日までライカギャラリー ウェッツラーにて開催
ライカカメラ社は、今夏、ライカギャラリーの歴史の節目を祝うと同時に、ライカギャラリーがライカの文化振興活動において果たしている重要な役割に光を当てる写真展「Personal Perspectives」をライカギャラリー ウェッツラーにて開催いたします。「Personal Perspectives」は世界各地のライカギャラリー協力のもと、歴史に名を残す名作から新たに世に送り出された現代の秀作までを多数セレクトし、バラエティに富んだ内容の写真展です。
今から50年前、ライカの文化振興活動の土台として、ウェッツラーの本社内に初のライカギャラリーが開設されて以来、ライカギャラリーは充実した文化振興活動に大きく寄与するというコンセプトのもと、現在も重要な役割を担い続けています。1976年4月、ライカ初となる展示スペースが当時のライカ本社ビルのエントランスホールに設置されました。それから数十年で、ライカギャラリーはニューヨークやプラハ、フランクフルト、東京など、世界各地に展開されていきました。2008年にはカリン・レーン=カウフマンによってライカギャラリー ザルツブルクがオープン、大きな節目を迎えました。カリン・レーン=カウフマンはその後ライカギャラリー・インターナショナルの代表に就任。そしてそのライカギャラリー・インターナショナルはギャラリーのネットワークを世界中に急速に拡大させ現在は27のギャラリーを有するまでに至っています。その拡大は今も続いており、今年は上海でのオープンが予定されています。
ギャラリーや美術館など至る所で写真展が開催されている昨今とは異なり、50年前、写真展は決して一般的なものではありませんでした。その意味では、ライカに大きな先見の明があったのは間違いありません。ライカギャラリーは写真を芸術表現として、歴史の記録として、そして社会の声を伝える媒体として世界中の人々に身近に体感してもらう、という共通の目的を明確に果たしています。年間約150の写真展を開催し、現代の秀作と過去の名作の両方を絶妙なバランスで紹介しているライカギャラリーは、優れた写真作品、文化的な対話、そして写真文化の振興を象徴する存在となっています。ライカギャラリーは、写真家と世界各地の人々が出会い、思索を深め、互いに交流するための空間であるとともに、ビジュアルストーリーテリングの場を提供することで歴史、政治、社会の各分野にまつわる問題を提起して議論を促す存在であると位置づけられています。これまでの半世紀、ライカギャラリーは写真の素晴らしさと多様性の象徴として親しまれてきました。それゆえ、50周年という節目はライカにとっては記念すべきマイルストーンとなります。
「ライカギャラリーとは単なる展示スペースではなく、感情が出会う空間です。写真作品を見るだけでなく体験できる空間であり、ストーリーが目に見える形で伝わってくる空間であり、さまざまな視点が一堂に会する空間であり、ライカが大きな価値を置く『高精度性』『迫真性』『人間性』という要素が体感できる空間です」とカリン・レーン=カウフマンは語っています。「デジタル化が進み何事もペースが速い現在の世界では、このような実空間は非常に貴重です。ここでは、アーティストと一般の人々が直接交流する機会が生まれ、対話とインスピレーションが促され、写真によって心が大きく揺さぶられます。テクノロジーと感情を融合させるとともに、クラフツマンシップと明確な意図を融合させた展示を行い、真の文化的価値を提供しているギャラリーです」
写真展「Personal Perspectives」は、世界各国のライカギャラリーに歴代の展示作品の中からお気に入りをセレクトしてもらう、というおよそ1年前に開始された企画に大きな反響があったことを受けて開催されます。ライカギャラリーでこれまでに開催された写真展は多様性に富んでいたことから、セレクトされた作品もバラエティ豊かで、いまなお輝きを放つ往年の名作から新人の力作までが揃っています。例えば、ワーナー・ビショフ、エリオット・アーウィット、ジャンニ・ベレンゴ・ガルディン、トーマス・ヘプカー、ブルース・ギルデン、バーバラ・クレム、ラルフ・ギブソン、ジョエル・マイロウィッツという写真界の重鎮の作品が選出されており、日本からはハービー・山口、瀧本幹也が参加しています。ジャンルについても、ルポルタージュ写真やポートレート写真、さらには「撮影に使用されるのはライカのカメラである」というイメージが非常に強いストリートフォトグラフィーがセレクトされており、伝統的なフォトジャーナリズムの手法が見事に反映されている作品から自由でアーティスティックな作品までが幅広く網羅されています。また、過去の「ライカ・オスカー・バルナックアワード」の受賞作にも再会できるほか、フランツィスカ・シュテンケルやリス・アランゴ、ムハメド・キリトなどの作品を通じて、往年の名作と呼応する現代的なアプローチを発見することもできます。このようなかたちで「Personal Perspectives」では、各ライカギャラリーの視点から深い専門知識とともに歴史とストーリーを紹介していくことになります。
現在ウェッツラーで開催中の本写真展では、印象的で秀逸な作品セレクションを通じて、ライカギャラリーの意義の大きさを強く感じ取ることができます。ライカギャラリーはこれまで50年にわたり、写真によって事象を認識する方法を提示し、写真の歴史のユニークな一部をかたちづくってきました。それはライカの世界の中だけに限られることではなく、世界中の写真シーンにも影響を与えてきました。そしてこの先の未来においても、ライカギャラリーは同じ役割を担っていくことでしょう。
カリン・レーン=カウフマンはこのように締めくくります。
「ライカギャラリーにはこれからも、人々の心を動かし、思索を促し、インスピレーションを提供する場であり続けてほしいと私は願っています。写真を見るだけではなく、体験できる場所であってほしいのです。そこに感情を呼び起こす力があり続ければ、ライカギャラリーは今後もずっと、写真のあり方を示す先導者として、写真家と市民が出会う場として、そして新たな視点を生む源泉として、文化的な生活においてインスピレーションをもたらす存在であり続けることができるでしょう」
Press_Release_-Leica-Gallery-Wetzlar-presents-exhibition-Personal-Perspectives.pdf
English
ライカギャラリー開設50周年
50年にわたり、ライカギャラリーは世界各地で単なる展示空間を超えた存在であり続けてきました。そこは、想像力を育み、対話を生み、出会いを紡ぐ場所です。1976年にウェッツラーに最初のライカギャラリーがオープンして以来、その歩みは大陸を越えて広がり、今日では国際的なネットワークへと発展しました。「写真は人の心を動かし、視点を変える力を持つ」という確かな信念が、世界中のギャラリーを結びつけています。ライカギャラリーは、視覚の芸術と写真の力を称え続けてきました。半世紀にわたり、国境を越えて文化や世代、物語を繋ぎながら、真の写真は時代を超えるものであり、「見る」という行為は普遍的な言語であるという理解を深めています。
ライカカメラ社について
ライカカメラ社はカメラ、レンズ、スポーツオプティクスを製造・販売するグローバルなプレミアムメーカーで、150年以上の歴史を誇ります。近年は成長戦略の一貫として事業領域を拡大しており、モバイルイメージング(スマートフォン)の分野にも進出しています。また、高品質な眼鏡用レンズと時計の製造も手がけるほか、自社製プロジェクターによりホームシネマ市場に参入しています。本社はドイツ・ウェッツラーにあり、ポルトガルのヴィラ・ノヴァ・デ・ファマリカンには第2の製造拠点を置いています。世界各地に独自の販売会社と120を超えるライカストアを構え、グローバルな販売ネットワークを構築しています。ライカは、革新技術が伴った「最高水準の品質」「ドイツならではのクラフツマンシップ」「インダストリアルデザイン」の代名詞となっています。
ライカブランドの文化に不可欠なのは、写真文化の育成へのコミットメントであり、その一環として世界各地に約30箇所のライカギャラリー設置、ライカアカデミーの開催、「ライカ・ホール・オブ・フェイム・アワード(Leica Hall of Fame Award)」や「ライカ・オスカー・バルナックアワード(LOBA)」といった国際的アワードの主催をはじめ写真文化の振興に取り組んでいます。
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