ライカカメラジャパン株式会社(本社:東京都千代田区)はこのたび、ニューヨークを拠点に活躍するフォトグラファー兼映像監督、マーク・デ・パオラの写真展を開催いたします。
ファインアートとコマーシャルフォトを融合させた独自のシネマティックな表現スタイルで高い評価を得ているデ・パオラ、彼自身の根底にある哲学「意識の流れ(ストリーム・オブ・コンシャスネス)」とは、人間の意識を動的なイメージや観念の連なりとして捉えるということ。デ・パオラは、この思考の奥深くに広がる世界を写真という形で写し出しています。
まるで映画のワンシーンを切り撮ったかのような彼のイメージは、見る者を一瞬の物語へと誘い、原初的な美しさを感じさせます。視覚的なコントラストと繊細なぼかしの表現が交差することで、観る人それぞれの記憶や感情を呼び起こし、新たなストーリーを想像させる作品となっています。
「ストリーム・オブ・コンシャスネス(意識の流れ)」は自分自身という存在、思考の同時性、そして人と風景の間を彷徨う旅への入り口を表した作品です。たゆたう不均衡なフレームの数々が、つかの間のひとときの物語となり、映画の世界から飛び出してきたようなイメージを想像しました。炎と水、光と影、肉体と大地といった視覚的コントラストが、静謐さを湛えながら生命の根源的な姿を映し出します。
マーク・デ・パオラ
タイトル |
Stream of Consciousness |
会期・会場
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2025年4月25日(金)- 2025年7月20日(日) ライカギャラリー表参道 (ライカ表参道店2F) 東京都渋谷区神宮前5-16-15 月曜定休 *状況により会期・時間が変更になる場合がございます。 |
展示作品数 | 15点 |
マーク・デ・パオラ Mark de Paola
ニューヨークを拠点に活動する写真家/監督。Vogue Spain, Vogue Mexico, Gucci, Oscar de la Renta, Prabal Gurung, Aveda, Estée Lauder, Brioni, Saint Laurentなどのキャンペーンやファインアートの撮影を数多く手がける。また、Giorgio RED Perfume(バーグドルフ・グッドマンのウィンドウディスプレイやニューヨーク近代美術館)Donna Karan, Ducati, Leica Camera, Sony, Neutrogena, Ford Motorsportsなどのテレビ広告を数百本にわたり手がけた。
デ・パオラのファインアート作品は、ニューヨーク近代美術館、ゲティ美術館、東京都写真美術館などの公共コレクションに所蔵されている。写真集『Recent Work I』(2018年)、『Recent Work II』(2019年)、『Five Years and Sixty Seconds』(2020年)は、世界の主要都市にあるライカストアで取扱中。デ・パオラの個展は、ロサンゼルス、サンフランシスコ、大理(中国)、東京、ミラノ(トリエンナーレ美術館)、そして故郷であるニューヨークなど、世界各地で開催されている。
デ・パオラの次回作となる長編映画『A Stab At Heaven』は、エマ・マッキーが出演する力強いノンフィクション。また、長編映画『The Final Film』の製作中であり、さらに限定シリーズ『betterthandead』の製作準備も進行中。
写真と映像の両方を手がけるアーティストとして知られるデ・パオラのピクトリアリズムな作品は、人間の視覚における認知心理学や神経生物学に対する彼の造詣の深さが反映されたものとなっている。
ライカギャラリー表参道
日本
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前5-16-15
火曜日 - 日曜日 11.00 am - 7.00 pm
月曜日休館