The Style
of the World
Deserves Witnesses
私は10代の頃から写真を撮り続けています。最初はモノクロのフィルムカメラから始めました。
それ以来、一度も離れることなく、写真は私の人生に常に寄り添ってきました。時が経つにつれ、本当に自分をインスパイアするものでなければ、力強い写真は撮れないということを学びました。この情熱は私をコンサート写真の世界へ導きましたが、パンデミック以降はストリート写真が中心となっています。
写真を撮っているときは、自分の内側に安らぎを見出し、周囲から完全に切り離されます。それゆえ、私にとって写真は瞑想的な要素を強く持っています。撮影するときは、表面的な状況だけでなく、その背後にある物事やストーリーを感じ取ります。モチーフやシーンが私の目に飛び込んでくるのは、それらをただ見るのではなく、意識的に知覚しているからです。私はシャッターボタンを押すタイミングを見極める感覚を身につけてきました。絶好のタイミングでシャッターを切ることは、ストリート写真だけでなく、すべての写真において重要な前提条件となります。
写真は見ることだけではなく、意識して感じ取ることを教えてくれます。見ることに似ていますが、それ以上に鮮明です
Jörg Schneider(イェルク・シュナイダー)
毎年夏になると、ドイツのメンヒェングラートバッハにある地方飛行場でクラシックカーミーティングが数回開催されます。この写真は、そのイベントの中のひとつで撮ったものです。数え切れないほどのオールドカーやバイク、そのオーナーたち、そして来場者の間を歩いていると、この古いSaabと誇らしげなオーナーが目に留まり、彼がヴィンテージカーにマッチした色の服を着ていることにすぐに気づきました。車内にある他のアクセサリーやトランクの中まで、すべてが愛情を込めてカラーコーディネートされていたのです。目の前に調和のとれた光景が広がっており、あとはタイミングを待つだけでした。
その瞬間は、オーナーがトランクに身を乗り出し、ターコイズブルーのアンティークスーツケースから何かを取り出そうとしたときに訪れました。一瞬、写真のすべての要素がひとつに重なったのです。独自の塗装が施された車、同じ色の服を着たオーナー、そしてノスタルジックなスーツケース。思わず一歩、二歩と近づいて「ライカQ-P」のシャッターボタンを押さずにはいられませんでした。
その瞬間の魔法にかかって、ただ夢中になるのです
Jörg Schneider
かさばる撮影機材を持ち歩くことに疲れた私は、コンパクトで常に持ち歩けるカメラをサブ機として探していました。以前からライカに惹かれていたこともあり、数年前に「ライカQ-P」を購入。その熱意は次第に高まっていき、最終的には他のすべての機材を手放して「ライカQ3」を手にしました。この決断を後悔したことは一度もありません。
私の撮影の特性を考えると、迅速かつ慎重に予測し、リアクションすることが極めて重要です。「ライカQ3」は、優れたレンズ「ズミルックスM f1.4/28mm ASPH.」を搭載しており、私にとって理想的なカメラです。操作感が優れているだけではなく、静音で目立たず、自由に動きまわることができます。「ライカQ3」を使用すれば、周囲に気づかれることなく通りを歩きながら撮影することや、ステージ上の親密な瞬間や観客の活気ある雰囲気を至近距離で捉えることができるのです。
ライカは自分の中の何かを変えてくれます。うまく言葉で表現できないのですが、写真の撮り方にポジティブな影響を与えてくれるのです
Jörg Schneider
The Style of the World Deserves Witnesses
LFI.Gallery – see, experience, share.
1世紀以上にわたって、ライカのカメラは人々のストーリーを伝えてきました。LFI.Galleryは、ただ観察するのではなく、意識的に見て感じ取り、その瞬間を体験する、情熱的なウィットネスたちの坩堝です。