
ライカ・オスカー・バルナックアワード
「ライカ・オスカー・バルナックアワード」は、1914年にコンパクトで持ち運びが簡単になった画期的なライカを考案して写真の世界に革命をもたらした人物、オスカー・バルナックの功績を称えて、1979年に設立されました。プロの写真家を対象とした一般部門「ライカ・オスカー・バルナックアワード」と、新人部門「ライカ・オスカー・バルナック・ニューカマーアワード」で構成されています。
2024年ライカ・オスカー・バルナック賞受賞
第44回を迎えた今年度のLOBAで、厳正なる審査の結果、一般部門「ライカ・オスカー・バルナックアワード」の受賞者はイタリア生まれで現在はスイスに拠点を置く写真家 ダビデ・モンテレオネに決定しました。受賞作は「Critical Minerals – Geography of Energy」で、世界約50カ国/80名の写真のエキスパートから推薦された約250名の候補者の中から選ばれました。そして、30歳未満の若手写真家を対象とする新人部門「ライカ・オスカー・バルナック・ニューカマーアワード」に輝いたのはモルドバの写真家 マリア・グツで、受賞作は「Homeland」です。
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ダビデ・モンテレオネ:Critical Minerals – Geography of Energy
エネルギー業界では今、再生可能エネルギーへの転換が進められていますが、それにまつわる問題点を指摘しているのが、現在も進行中のこの長期プロジェクト。チリ、コンゴ民主共和国、インドネシアの3カ国で撮影を敢行し、銅、リチウム、コバルトの採掘を具体例として取り上げて地政学的、社会的、生態的に複雑な影響を浮き彫りにしました。景観や採掘場など被写体は多種多様ですが、作品コンセプトの中心に据えられているのは現場で働く労働者たちです。
推薦者: アントニア・ベネデッタ・ドナート(イタリア)
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マリア・グツ:Homeland
ポートレートを中心としたこの印象的な作品シリーズの原点は、モルドバの写真家 マリア・グツ自身の過去のストーリーです。モルドバでは経済的な理由から子どもを残して国外へ出稼ぎに出る親が大勢いますが、作者の両親も同じで、作者は祖父母に育てられました。小国モルドバでは、過去20年に国外へ出稼ぎに出た人の数は人口のおよそ4分の1にのぼります。この作品ではルーツと何か、故郷とは何かという探求が詩的なビジュアルで綴られています。それらの意味は年月とともに大きく変わっていくのです。
推薦者: ドクドクドク・スクール・オブ・モダン・フォトグラフィー(ロシア・サンクトペテルブルク)
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ダビデ・モンテレオネ:Critical Minerals – Geography of Energy
エネルギー業界では今、再生可能エネルギーへの転換が進められていますが、それにまつわる問題点を指摘しているのが、現在も進行中のこの長期プロジェクト。チリ、コンゴ民主共和国、インドネシアの3カ国で撮影を敢行し、銅、リチウム、コバルトの採掘を具体例として取り上げて地政学的、社会的、生態的に複雑な影響を浮き彫りにしました。景観や採掘場など被写体は多種多様ですが、作品コンセプトの中心に据えられているのは現場で働く労働者たちです。
推薦者: アントニア・ベネデッタ・ドナート(イタリア)
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マリア・グツ:Homeland
ポートレートを中心としたこの印象的な作品シリーズの原点は、モルドバの写真家 マリア・グツ自身の過去のストーリーです。モルドバでは経済的な理由から子どもを残して国外へ出稼ぎに出る親が大勢いますが、作者の両親も同じで、作者は祖父母に育てられました。小国モルドバでは、過去20年に国外へ出稼ぎに出た人の数は人口のおよそ4分の1にのぼります。この作品ではルーツと何か、故郷とは何かという探求が詩的なビジュアルで綴られています。それらの意味は年月とともに大きく変わっていくのです。
推薦者: ドクドクドク・スクール・オブ・モダン・フォトグラフィー(ロシア・サンクトペテルブルク)
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ダビデ・モンテレオネ:Critical Minerals – Geography of Energy
エネルギー業界では今、再生可能エネルギーへの転換が進められていますが、それにまつわる問題点を指摘しているのが、現在も進行中のこの長期プロジェクト。チリ、コンゴ民主共和国、インドネシアの3カ国で撮影を敢行し、銅、リチウム、コバルトの採掘を具体例として取り上げて地政学的、社会的、生態的に複雑な影響を浮き彫りにしました。景観や採掘場など被写体は多種多様ですが、作品コンセプトの中心に据えられているのは現場で働く労働者たちです。
推薦者: アントニア・ベネデッタ・ドナート(イタリア)
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マリア・グツ:Homeland
ポートレートを中心としたこの印象的な作品シリーズの原点は、モルドバの写真家 マリア・グツ自身の過去のストーリーです。モルドバでは経済的な理由から子どもを残して国外へ出稼ぎに出る親が大勢いますが、作者の両親も同じで、作者は祖父母に育てられました。小国モルドバでは、過去20年に国外へ出稼ぎに出た人の数は人口のおよそ4分の1にのぼります。この作品ではルーツと何か、故郷とは何かという探求が詩的なビジュアルで綴られています。それらの意味は年月とともに大きく変わっていくのです。
推薦者: ドクドクドク・スクール・オブ・モダン・フォトグラフィー(ロシア・サンクトペテルブルク)
これまでのライカ・オスカー・バルナックアワード受賞者
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Winner 2013 / Evgenia Arbugaeva
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Winner Newcomer 2013 / Ciril Jazbec
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Winner 2022/Kiana Hayeri
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Winner Newcomer 2022/Valentin Goppel
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Winner 2021/Ana María Arévalo Gosen
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Winner Newcomer 2021/Emile Ducke
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Winner 2020 / Luca Locatelli
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Winner Newcomer 2020 / Gonçalo Fonseca
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Winner 2019 / Mustafah Abdulaziz
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Winner Newcomer 2019 / Nanna Heitmann
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Winner 2018 / Max Pinckers
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Winner Newcomer 2018 / Mary Gelman
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Winner 2017 / Terje Abusdal
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Winner Newcomer 2017 / Sergej Melnitchenko
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Winner 2016 / Scarlett Coten
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Winner Newcomer 2016 / Clementine Schneidermann
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Winner 2015 / JH Engström
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Winner Newcomer 2015 / Wiktoria Wojciechowska
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Winner 2014 / Martin Kollar
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Winner Newcomer 2014 / Alejandro Cegarra
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Winner 2013 / Evgenia Arbugaeva
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Winner Newcomer 2013 / Ciril Jazbec
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Winner 2022/Kiana Hayeri
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Winner Newcomer 2022/Valentin Goppel