ストリート写真は、人々の日常をなるべく自然に、そしてなるべく深い部分まで描き出そうとする写真表現です。ごく身近なワンシーンを捉えるいわばルポルタージュともいえるジャンルにおいてもライカのカメラはよく用いられており、ライカとの繋がりが深い撮影ジャンルであることが窺えます。ストリート写真は昔からユーモラスにあるいは深く鋭く、そして時には批判的にとさまざまな方法で社会を映す鏡としての役割も果たしています。その意味では、ストリートファッションやストリートアート同様、都市に息づく時代の精神が反映されたアートの一形態であるといえるでしょう。
ライカカメラ社(Leica Camera AG、本社:ドイツ・ウェッツラー、以下ライカ)は、ストリート写真、ストリートファッション、ストリートアートの融合をコンセプトとした特別限定モデル「ライカD-LUX 7 “A BATHING APE® x STASH”」を発売いたします。本モデルは外観デザインにファッションブランド「A BATHING APE®(BAPE®)」の定番パターンである「ABC CAMO」を採用するとともに、同ブランドのアイコニックなモチーフ「APE HEAD」と、アメリカのグラフィティアーティストであるSTASH(スタッシュ)の象徴であるワイルドスタイルのタグをデザインに取り入れた特別限定モデルです。カラーバリエーションはブラックとシルバーの2種類で、ブラックはライカ限定発売、シルバーは「A BATHING APE®」限定での発売となります。
「A BATHING APE®」は東京発のファッションブランドです。時代のエネルギッシュな精神をコンテンポラリーなデザインに落とし込み、東京のストリートファッションのスタイルとして全世界に発信しています。グラフィティアーティストであるSTASH(本名・ジョシュ・フランクリン)が活動の拠点を置くのはニューヨーク・ブルックリン地区。彼はグラフィティ界のパイオニア的な存在であり、レジェンドとして知られる人物です。地下鉄のトンネルに描いた匿名の落書きを広く一般に認知される作品へと昇華させ、グラフィティがアートの新ジャンルとなる礎を築きました。そして、光学技術の粋とカメラのプロダクトデザインの象徴ともいえるドイツ・ウェッツラー。東京とニューヨークのクリエイティブなエネルギーをウェッツラーの地で融合し、コンパクトデジタルカメラのユニークな特別限定モデルが誕生したのです。ストリートアートやストリートファッションの世界では、記録の手段としてつねに写真が用いられてきました。今回登場する「ライカD-LUX 7 “A BATHING APE® x STASH”」は、ストリート写真、ストリートファッション、ストリートアートというこれらの3つの分野の関係性を具現化した一台といえます。
「私がグラフィティの活動を始めた1980年代初頭には、“ストリートアート”という言葉はまだ存在していませんでした。その後、地下鉄のトンネルや駅から活動の場を広げてようやく日の目を浴びるようになったのです。自身の作品を写真で記録することも、自らのクリエイティビティの一部でした。デジタルカメラの登場をきっかけに、私も初めてライカを手に入れました」 と、STASHは過去を振り返りました。グラフィティと写真とファッションに類似点が多くあることは、STASH自身も認めています。「色をベースにしたビジュアル表現で、自由度が高いという点が同じです。若い世代が中心になって牽引している分野であるのも共通していると思います。そして、互いにクリエイティブな要素が大いに関連し合っていて、ひとつの分野のストーリーが他の2つの分野から影響を受けて完成しているような感覚です」 今回、特別限定モデルをデザインするにあたり、STASHは自身の象徴的なビジュアルのアプローチとともに、グラフィカルな要素を多用することで知られる「A BATHING APE®」のスタイルも採用しました。
デザイン以外の仕様と性能については、通常モデルの「ライカD-LUX 7」と同様で、同クラスとしては大型の4/3型(フォーサーズ規格)の撮像素子、35mm判換算で24~75mm相当の焦点距離をカバーする開放F値1.7-2.8の大口径ズームレンズ、光学式手ブレ補正機能を搭載しているのが特徴です。有効画素数は1700万画素で、高画質な画像が得られます。また、高精細な静止画だけでなく、30fpsの4K動画や60fpsのフルHD動画も撮影可能です。カメラ本体に加えて、キャリングストラップ、ポーチ、レンズの繰り出しに合わせ自動開閉するレンズキャップが付属します。
また、本モデルの発売を記念して、STASH自身が撮影した写真作品がライカストア ロサンゼルスにて特別展示されます。日本ではライカGINZA SIXにて8月19日(金)から特別に展示いたします。またBAPE STORE®︎ 渋谷店でもSTASHを迎えてリリースイベントを開催いたします。
会場 ライカGINZA SIX
東京都中央区銀座6-10-1 GINZA SIX 5F / Tel. 03-6263-9935 / 営業時間 10:30-20:30
会期 2022年 8月19日(金)より約3ヶ月間
特別限定モデル「ライカD-LUX 7 “A BATHING APE® x STASH”」ブラックは、ライカストア、ライカオンラインストアおよびライカブティックにて2022年8月27日(土)より発売予定です。
また、「ライカD-LUX 7 “A BATHING APE®︎ x STASH”」シルバーはA BATHING APE®︎ 正規取扱店舗およびBAPE.COM WEB STOREにて同日発売予定です。
A BATHING APE®︎ について
世界有数のファッション都市である東京の中心部に拠点を構える株式会社ノーウェアが日本のファッションカルチャーを世界に発信する目的で展開するブランド。1993年の誕生以来、28年以上にわたりストリートファッションのシンボル的な存在として親しまれている。これまでに、「エイプヘッド」「ベイプ®カモ」「ベイプスタ™」「シャークフーディ」「ベイビーマイロ®」といったアイコニックなデザインやアイテム、オリジナルのパターンやキャラクターを発表。現在はメンズからレディース、キッズにまでラインを拡充し日本国内のみならず、アメリカやイギリス、フランスのほか中国などのアジア各国でも展開している。また、世界的に名高いブランドや著名なアーティストとのコラボレーションも成功させており、ファッションやアパレルのカテゴリーにとらわれないジャンルを超えたフレキシブルなコラボレーション活動を推進するブランドとして広く認知されている。
STASH プロフィール
本名 ジョシュ・フランクリン。ニューヨークのグラフィティシーンのパイオニア的な存在のひとりであり、アーバンデザインの分野においてはイノベーターやインフルエンサーとして確固たる地位を築いているアーティスト。グラフィティのグラフィカルな要素とフォントをプロダクトデザインに取り入れる発想が多くの注目を集め、グラフィティというカルチャーを地下鉄のトンネルに描く活動といういわば日陰の存在から広く一般にも認知されるアートという日の当たる存在へと発展させるのに貢献する。グラフィティに隠された(“stashed away”)彼のメッセージとアイコニックなサインはそれ自体がブランドへと進化。ストリートファッション界における主要ブランドとのコラボレーションでさらなる脚光を浴び、不動の人気を獲得する。熱狂的な写真愛好家としても知られ、表現の新たなかたちを追求する中でベストのツールとしてライカに出会う。今回のコラボレーションは、流れゆく時を捉えるというコンセプトを具現化する活動において、またひとつ新たな節目となった。
ライカカメラ社-写真撮影のパートナー
ライカカメラ社は、カメラ製品とスポーツオプティクス製品をグローバルに展開するプレミアム企業です。卓越した品質の製品を作り続けた長きにわたる伝統とドイツのクラフツマンシップや革新的な技術と結びついた工業デザインにより、ライカブランドは伝説と呼ばれるほどの評価を確立しています。写真界の発展に寄与する活動として、世界各地に展開するライカギャラリーやライカアカデミーに加えて、「Leica Hall of Fame Award」の創設や、世界で最も権威のある国際写真コンテストのひとつとして認知されている「ライカ・オスカー・バルナックアワード(LOBA)」を主催するなど、さまざまな文化活動も行っています。
ライカカメラ社は、ドイツのヘッセン州のウェッツラーに本社を置き、ポルトガルのヴィラ・ノヴァ・デ・ファマリカンに第二工場を持っています。また、世界の各地域に拠点を築き、直営の販売店を独自のネットワークにより運営しています。