アルヴィン・マイグラー 写真展 「NOCTURNE」
2024/10/30~2025/1/12まで、ライカギャラリー表参道にて開催

ライカカメラジャパン株式会社はこのたび、新進気鋭のドイツ人写真家 アルヴィン・マイグラーによる写真展「NOCTURNE」をライカギャラリー表参道にて開催いたします。

「NOCTURNE」は、2020年からシュトゥットガルト・バレエ団を撮影するアルヴィン・マイグラーが、「偶然と即興に創造的な余地を委ねる」というコンセプトにもとづきダンサーとコミュニケーションを重ね、息の合ったコラボレーションにより完成へと導いた最新シリーズです。本展では、劇場から誘い出されたダンサーたちが夜の街を舞台に舞い踊り、戯れる姿をとらえたスナップショット作品のシリーズから厳選された15点を展示します。展示作品は、精巧なカーボンプリントという古典技法で手作業によって制作され、それぞれが唯一無二の作品に仕上げられています。
 

A dancer in the dark taken by Alwin Maigler

アルヴィン・マイグラーの『NOCTURNE』は、被写体がポーズをとって撮影されたわけでも、高度な撮影技術によってのみ結実したものでもありません。本作は写真家とシュトゥットガルト・バレエ団のダンサーによる息の合った心地よいコラボレーションによる賜物であり、暗闇の中で舞い踊るダンサーたちは彼らのパフォーマンスと一体になるかのようにマイグラーを誘います。そこでは偶然が大きく作用し、これらの写真は過ぎゆく瞬間と陽気な戯れをとらえた日常のスナップショットなのです。そこにストーリーは存在せず、まるで鑑賞者を深い思考と解釈へと誘うような映画のスチールを彷彿させます。鑑賞者はいきいきとした創造力豊かな登場人物の世界へと引き込まれていきます。優美で完璧な作品でありつつ、主役であるダンサーたちの高いプロフェッショナリズムとボディ・コントロールを意識させないのは、「偶然と即興に創造的な余地を委ねる」という稀有なコンセプトに基づいているからでしょう。日常という冒険がたどり着く先─それは、闇を克服し、優雅さと美しさが支配する世界! なんと素晴らしきユートピアなのでしょう!

文:シモーネ・クライン(Simone Klein)
 

写真展 概要
タイトル

NOCTURNE

会期・会場

 

2024年10月30日(金)-  2025年1月12日(日)
ライカギャラリー表参道 (ライカ表参道店2F)
東京都渋谷区神宮前5-16-15 2F 月曜定休
展示作品数 15点  

 

アルヴィン・マイグラー Alwin Maigler

996年生まれ。ドイツを拠点に活動するフリーランスの写真家でありアーティスト。名門シュトゥットガルト美術大学でコミュニケーションデザインを学ぶ。ドイツ写真家協会会員、ドイツフリーランス写真家協会プロフェッショナル会員

https://alwinmaigler.de/