「ライカI」誕生100周年を記念して、世界の選ばれた12のライカギャラリーにて、過去と現在の写真の対話をテーマに、現代の才能ある写真家と「ライカ・ホール・オブ・フェイム・アワード」受賞者による写真展を順次開催しています。その第10章を飾るライカギャラリー表参道では、写真界の巨匠エリオット・アーウィットと、東京を拠点とする米国人写真家ジョン・サイパルが出会い、時代を超えた写真の対話を繰り広げます。
巨匠アーウィットは、歴史的瞬間から日常のユーモラスな一コマまで、軽やかかつ知的な眼差しで切り撮ってきました。一方、サイパルは現代東京の街角で、偶然訪れる一瞬を逃さず捉える鋭い感性で知られています。
“最も魅力的な写真は、直接的な関わりと愉快な楽しみを通じて世界そのものの中に発見される”という信念で結ばれた両アーティストがそれぞれの独特な視点で対話を繰り広げます。
本展では、オリジナルの銀塩プリントが時と場所を超えて語り合い、“生きている瞬間”に根ざしたこれらの作品の繋がりを探求していただけます。
© Elliott Erwitt/MAGNUM PHOTOS, Leica Hall of Fame Award 2023, Leica Gallery Wetzlar 2023


© Elliott Erwitt/MAGNUM PHOTOS, Leica Hall of Fame Award 2023, Leica Gallery Wetzlar 2023
エリオット・アーウィット Elliott Erwitt
世界で最も著名な写真家の一人と言われるエリオット・アーウィット。高名な人物のポートレートにとどまらず、現代史の記憶に残る瞬間を切り撮った作品など、モノクロームを中心とした彼の作品は写真界における現代の傑作として広く知られています。また、自他ともに認める愛犬家で、犬は彼の写真において重要な役割を果たしています。彼の写真作品に見られるさりげないユーモアはトレードマークであると言えます。1928年7月26日にロシア移民の子としてパリで生まれたエリオット・アーウィットは、幼少期をミラノで過ごしました。1939年に家族はフランス経由でアメリカへ移住。その後も1940年代に彼が選んだ初の撮影旅行の舞台であり、マグナム創設の本拠地となったセーヌ川に流れる花の都パリには、情熱に導かれるままライカを携え何度も足を運んでいます。
私は犬の写真は撮りません。私にとって、犬も人間なのです
エリオット・アーウィット

© John Sypal
ジョン・サイパル John Sypal
1979年、アメリカ・ネブラスカ州生まれ。2001年より写真を始め、2004年の来日後、東京のギャラリーで継続的に作品を発表するようになる。2008年からは「Tokyo Camera Style」を通じて、日本の写真文化を世界に向けて紹介している。2010年には東京のアーティスト運営による「Totem Pole Photo Gallery」に参加し、現在も伝統的なフィルムと暗室技法を用いて、毎年複数の写真展を開催している。自身の作品集はこれまでに5冊刊行されており、また数多くの写真集評や展覧会評も執筆している。
タイトル | In Conversation: A Photographic Dialogue Between Elliott Erwitt and John Sypal |
会期・会場 | 2025年10月1日(水)- 2025年11月30日(日) ライカギャラリー表参道 (ライカ表参道店2F) 東京都渋谷区神宮前5-16-15 月曜定休 *状況により会期・時間が変更になる場合がございます。 |
ライカギャラリー表参道
日本
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前5-16-15
火曜日 - 日曜日 11.00 am - 7.00 pm
月曜日休館