ライカカメラ社(Leica Camera AG、本社:ドイツ・ウェッツラー、以下ライカ)には、150年以上にわたり高精度な光学機器の開発・製造で培ってきた豊かな経験とノウハウがあります。その歴史の中でライカはカメラとレンズを自社工場で手作業により手がけ世界最高峰としてたしかな評価を得てきました。ライカにとっては常にそれが革新への情熱と挑戦の原動力になってきました。そのおかげで、妥協を許さず、従来の常識にもとらわれず、技術の限界を打ち破る製品を生み出し続けることができたのです。そのような姿勢は、今回発表される「ライカ ズミクロンM f2/28mm ASPH.」でも貫かれています。旧モデルから進化を遂げ、オールマイティに活躍する高性能な大口径広角レンズとしてライカMレンズのラインナップへ新たに加わります。
「ライカ ズミクロンM f2/28mm ASPH.」はさまざまな点を技術的に向上させることで最新の撮像素子技術にも対応するレンズへと生まれ変わりました。これにより、現行のM型カメラはもちろん、今後登場するM型カメラでもその性能を存分に発揮することでしょう。また、最短撮影距離が従来の0.7mから0.4mに短縮されました。この最短撮影距離と広角レンズの特性により、表現の可能性がさらに大きく広がりました。撮影距離0.7mまでは、従来通りフィルムとデジタルのM型カメラ全機種で距離計に連動したピント合わせ(ファインダーを見ながらのピント合わせ)が可能です。0.7mまでフォーカスリングを回すと軽く抵抗が感じられ、そこから撮影距離0.4mまでは、ライブビュー対応のM型デジタルカメラでのみピント合わせが可能で、液晶モニターや外付け電子ビューファインダー「ビゾフレックス2」、ライカ専用アプリ「Leica FOTOS」でライブビュー映像を見ながらピントを合わせることができます。
ライカMレンズ全体の特長のひとつとしてコンパクトなサイズ感が挙げられますが、今回発売する「ライカ ズミクロンM f2/28mm ASPH.」でもコンパクトな設計が実現。組み込み式のレンズフードはモダンなラウンドシェイプのデザインを採用、軽く回すだけで引き出しや収納が可能です。
レンズ構成は6群9枚で、細部まで緻密に、コントラスト豊かに描写します。ピント合わせもスムーズかつ静かに行うことができ、“Made in Germany”の称号にふさわしくライカらしい高精度なレンズに仕上がっています。
「ライカ ズミクロンM f2/28mm ASPH.」はライカストア、ライカオンラインストア、ライカブティックおよびライカ正規特約店にて2023年11月発売予定です。
ライカカメラ社について
ライカカメラ社はカメラ、レンズ、スポーツオプティクスを製造・販売するグローバルなプレミアムメーカーで、150年以上の歴史を誇ります。近年は成長戦略の一貫として事業領域を拡大しており、モバイルイメージング(スマートフォン)の分野にも進出しています。また、高品質な眼鏡用レンズと腕時計の製造も手がけるほか、自社製プロジェクターによりホームシネマ市場に参入しています。
本社はドイツ・ウェッツラーにあり、ポルトガルのヴィラ・ノヴァ・デ・ファマリカンには第2工場を置いています。世界各地に独自の販売会社と120を超えるライカストアを構え、グローバルな販売ネットワークを構築しています。現在の従業員数は約2,400名で、2023-24会計年度の売上高は5億5,400万ユーロでした。
ライカは、革新技術が伴った「最高水準の品質」「ドイツならではのクラフツマンシップ」「インダストリアルデザイン」の代名詞となっています。そのブランド力を活かした活動の一環として、世界各地に約30箇所のライカギャラリーを設置、ライカアカデミーの開催、「ライカ・ホール・オブ・フェイム・アワード(Leica Hall of Fame Award)」や「ライカ・オスカー・バルナックアワード(LOBA)」といった国際的アワードの主催をはじめ写真文化の振興に取り組んでいます。