「70 years of Leica M」特別展
アイコニックなカメラシステムの歴史を紹介する特別展を本年11月6日からライカギャラリー ウェッツラーにて開催中

ライカカメラ社(Leica Camera AG、本社:ドイツ・ウェッツラー、以下ライカ)のライカMシステムは今年、誕生70周年を迎えました。ライカMシステム初のカメラである「ライカM3」が登場したのは1954年のことでした。それは写真の歴史における新たな章の幕開けを告げることとなり、以来、ライカMシステムは成功の道を歩み続けて現在に至っています。ライカMシステムの最大の特徴は、レンジファインダー(距離計連動式ファインダー)を用いるというユニークな撮影スタイルです。しかしそれ以外にも、カメラとしてのベンチマークを打ち立てるとともに、写真家たちの撮影意欲を駆り立ててきた特徴が数多くあります。卓越した描写性能、高精度な光学系、ライカならではのアイコニックな製品デザイン、直感的な操作性などがそれに当てはまりますが、それらには「“Das Wesentliche(本質)”へのこだわり」というライカブランドの製品づくりの姿勢が反映されています。ライカはこのたび、今回の節目の年を記念して、ライカMシステムをテーマとしたユニークな特別展を、ドイツ・ウェッツラーに構えるライカブランドの拠点であり、ライカ製品の製造拠点と併設されているライカギャラリー ウェッツラーにて本年11月6日から開催中です。ライカMシステムの歴史を深く知るとともに、ライカMシステムが撮影に欠かせないツールとして多くの写真家から長年愛され続けている理由を知ることができる内容となっています。

今回の特別展は、ライカMシステムと、それを使って独自の視点で世界をとらえてきた写真家たちを称えるものです。これまでの70年の歴史を振り返り、特に注目すべき重要な出来事や画期的な製品にスポットライトを当てる一方で、「ライカM3」から「ライカM11」までのM型カメラの技術開発の歴史も紹介します。歴史に名を残したカメラや歴史を伝える資料の展示もあり、ライカMシステムの開発の根底に流れている革新の精神が感じ取れる内容となっています。また、特別限定モデルや記念モデル、プロトタイプのほか、エルンスト・ライツ2世の「ライカM3」やルートヴィヒ・ライツ博士の「ライカM5」など、ライツ家の人物が所有していたカメラも展示されます。さらに、希少なブラックペイント仕上げの「ライカM2」も、ウィーンのオークションハウスであるライツ・フォトグラフィカ・オークションから貸与され展示されます。

「70 years of Leica M」特別展は、ライカギャラリー ウェッツラーにて2025年3月1日まで開催予定です。会期中は無休で、展示時間は10時~18時、入館料は無料です。

ライカMシステム誕生70周年記念として、アニバーサリーブックとなる書籍『LEICA M』にも注目です。ライカMシステムの歴史を250ページ以上にわたって紹介する本書は、情報が満載のエッセイ、写真界のレジェンドや新人写真家が撮影した秀逸な写真作品、秘蔵の記録資料のほか、歴代のM型カメラの概説も含む内容となっています。

2025年初頭には、特別限定セット「ライカM Edition 70」が登場します。セット内容は、カメラ本体の「ライカM-A」、屈指の性能を誇る標準レンズ「ライカ アポ・ズミクロンM f2/50mm ASPH.」、高速ワインダーの「ライカビットM」、フィルムコンテナ(フィルム付き)です。これまでのM型ライカの歴史を祝福するとともに、アナログ撮影の未来をつなぐ逸品でもあります。名機として絶賛される「ライカM3」のアイコニックなデザインのボディをベースとした「ライカM-A」にプラチナコーティング仕上げを施しています。昔ながらのエレガントな雰囲気に仕上げたそのボディの内部には、ライカMシステム独自のテクノロジーと高精度なメカニズムが凝縮されています。販売数は世界限定250台で、価格は2万2,500ユーロ(付加価値税込)です。

「70 years of Leica M」についての詳細は、下記のウェブサイトにてご覧いただけます。

leicawelt.com/en/exhibitions/70-jahre-leica-m-in-der-leica-galerie-wetzlar

Press_Release_70-years-of-Leica-M_Exhibition_November_2024.pdf
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ライカカメラ社-写真撮影のパートナー

ライカカメラ社は、カメラ製品とスポーツオプティクス製品をグローバルに展開するプレミアム企業です。卓越した品質の製品を作り続けた長きにわたる伝統とドイツのクラフツマンシップや革新的な技術と結びついた工業デザインにより、ライカブランドは伝説と呼ばれるほどの評価を確立しています。写真界の発展に寄与する活動として、世界各地に展開するライカギャラリーやライカアカデミーに加えて、「Leica Hall of Fame Award」の創設や、世界で最も権威のある国際写真コンテストのひとつとして認知されている「ライカ・オスカー・バルナックアワード(LOBA)」を主催するなど、さまざまな文化活動も行っています。
ライカカメラ社は、ドイツのヘッセン州のウェッツラーに本社を置き、ポルトガルのヴィラ・ノヴァ・デ・ファマリカンに第二工場を持っています。また、世界の各地域に拠点を築き、直営の販売店を独自のネットワークにより運営しています。