ライカカメラ社(Leica Camera AG、本社:ドイツ・ウェッツラー、以下ライカ)とパナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社(本社:大阪府守口市、以下パナソニック)は、新たに包括的な業務提携を行うことで合意しました。両社は、この協業によって生まれる新たな技術やソリューションを、「LEICA」と「LUMIX」の2つのLを象徴的に用いた「L² Technology(エルスクエア・テクノロジー)」と冠し、今後、両社のマーケティング活動で展開していきます。
L² Technologyは、「LEICA」と「LUMIX」という2つのブランドの強みを融合し、カメラおよびレンズの新技術、次世代ソフトウェアの分野で、両社の技術とノウハウを掛け合わせた協業のシンボルとなり、新しい時代に新たな価値を提供する技術・ソリューションを生み出していきます。このたびの協業により両社は、カメラ・イメージング市場において長年培ってきたライカの光学技術とパナソニックの映像・デジタル技術のシナジーを最大化し、新しい創造性、表現力を共同で探求していくことが可能になり、新しいイメージングの世界を創造する革新的なL² Technologyの開発を進めます。
Matthias Harsch (CEO Leica Camera AG) and Yosuke Yamane (Executive Vice President Director, Imaging Business Unit)
この提携により、両社は、カメラおよびレンズ製品に組み込まれる新たな技術への投資を共同で行い、共同で開発した技術を、お互いの「LEICA」および「LUMIX」製品に取り入れ、更なる商品力の強化を図ります。今後、「LEICA」と「LUMIX」は、クリエイティブなカメラユーザーに向け、新たな可能性を切り開くL² Technology を両社のマーケティング活動にも展開し、協業体制を長期的に発展させていきます。
パナソニック エンターテインメント&コミュニケーション株式会社 社長 豊嶋 明は「写真や映像がリアルタイムでグローバルに共有される時代の到来により、カメラにはより印象的で高い表現力が求められています。ライカの長い歴史の中で培われた高い品質や画作り思想には常に感銘を受けており、そのライカカメラ社と共に、これからも世界中の人々に感動を共有できる技術を開発できることは、大変喜ばしく、楽しみです」 と述べました。
ライカカメラ社 CEOマティアス・ハーシュは、「私たちは長年、ビジネスパートナーとして信頼し合い、協業を進めてきました。パナソニックの幅広い専門知識は疑う余地がありません。両社の強みを掛け合わせ、L² Technologyを生み出していくことは、我々の協業の新たな第一歩です。現在のカメラ市場の課題に対応していくためには、個々の枠組みに籠ることなく、将来のためのソリューションを共同で作り上げていく能力を深めていくことが最善の策です」 と述べました。
協業の経緯
ライカとパナソニックは、2000年8月から、デジタル・AV機器のレンズに関する業務提携により協業を開始。2001年には、デジタルカメラ分野に業務提携を拡大しました。2018年には、ライカ、パナソニック、シグマの3社による「Lマウントアライアンス」を結成、2021年にはエルンスト・ライツ・ウェッツラーGmbHもLマウントを採用しました。