多くの機能や 複雑なメニューは 要りません。 私はただ、 写真を撮りたいだけなのです。
ヒュー・ジョン氏がライカM10-Rで撮影
"そしてライカM10-Rで確立された事と言えば、シャッタースピードと絞り、そしてピントを合わせ、そして撮る、ということです。また、このカメラは、これまでにない最高の色を私にもたらしてくれました。細部までキリっとシャープに解像していることが大変印象的です。ダイナミックレンジも広がったことで、露出が正確に設定されているかをそれほど気にせずとも狙い通りに撮影することができました。大きなデータファイルの美しさは格別です。"
新型コロナウイルスの感染拡大により、私の仕事は完全にストップしてしまいました。あらゆることが、これまでの日常とはかけ離れたものになり、環境が変化したことに否応なく気づかされました。通りの賑わいは消え失せ、人の気配もありません。まるで、飛び交う鳥の数の方がずっと多いのではないかと思うほどです。空は青く、濃紺ともいえる深い色に染まっていきました。この深い青をみて、幼少の頃、休日の浜辺で見た青の色をふと思い出しました。空を行き交う航空機がまったく見られなくなかったせいなのか、クルマやバス、列車の往来がなくなってしまったためなのかは分かりませんが、とにかくこの変化を写真に残す必要があると、強く感じたのです。