新製品 : ライカ ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.
よりフレキシブルに幅広いシーンで活躍するレンズへと進化した新モデルが登場

ライカカメラ社(Leica Camera AG、本社:ドイツ・ウェッツラー、以下ライカ)は、オールラウンドに活躍するレンズ「ライカ ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.」を新しく設計し発売いたします。ライカのレンズには150年以上にわたる歴史が息づいており、それは革新的な技術と妥協のない高精度なメカニズム、そして最高水準の品質を実現してきた歴史でもあります。そうした積み重ねにより、ライカのレンズは卓越した性能を発揮する伝説的なレンズとして世界有数と称されるまでに至りました。なかでも特に高く評価されているのがMレンズです。今回は、Mレンズの中でも特に汎用性が高いとされている「ライカ ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.」を改めて設計し、よりフレキシブルにクリエイティブな作品づくりをサポートするレンズへと進化させました。

「ライカ ズミルックス M f1.4/35mm ASPH.」は適度に広い画角と自然な遠近感が特長で、オールラウンドに活躍する一本です。ディテールまで描き出す風景写真からボケを活かしたクローズアップ写真まで幅広く対応するほか、撮影が難しい光の状況下においてもコントラストの高い描写が可能で、さまざまな用途やシーンで満足度の高い1枚を撮影することができます。また今回のリニューアルにあたり、絞り羽根の枚数を従来の9枚から11枚に増やすことでより美しいボケを表現できるようになりました。 さらに、最短撮影距離が従来の0.7mから0.4mと短くなりました。これに貢献したのは、ライカの技術者が新たに開発した特許出願中のダブルカムユニットです。このユニットを採用したことで、前モデルのコンパクトなボディを維持しながらフォーカスリングの回転角が従来の約2倍の176°にまで広がりました。これによって、近接撮影でもより緻密で確実なピント合わせが可能となりました。撮影距離0.7mまでは、従来通りフィルムとデジタルのM型カメラ全機種で距離計に連動したピント合わせ(レンジファインダーを見ながらのピント合わせ)が可能です。0.7mまでフォーカスリングを回すと軽く抵抗が感じられ、そこから撮影距離0.4mまではM型デジタルカメラでのみピント合わせが可能で、背面液晶モニターや外付け電子ビューファインダー「ビゾフレックス」または「Leica FOTOS」アプリのライブビュー映像を見ながらピントを合わせることができます。

外観デザインもアップデートしていますが、サイズは全長が2mm短く、最大径が2mm大きくなっただけとほぼ変わりません。レンズフードは「ライカ ズミルックスM f1.4/50mm ASPH.」と同様にラウンドシェイプの組み込み式になり、スムーズに引き出しと収納ができるのでよりスピーディーかつフレキシブルに対応できるほか、撮影時には構図設定の自由度が高まります。

「ライカ ズミルックスM f1.4/35mm ASPH.」はライカストア、ライカオンラインストア、ライカブティックおよびライカ正規特約店にて2022年9月30日発売予定です。カラーバリエーションはブラックとシルバーの2種類となります。

Press release: Leica Summilux-M 35 f/1.4 ASPH. - September 2022
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ライカカメラ社について

ライカカメラ社はカメラ、レンズ、スポーツオプティクスを製造・販売するグローバルなプレミアムメーカーで、150年以上の歴史を誇ります。近年は成長戦略の一貫として事業領域を拡大しており、モバイルイメージング(スマートフォン)の分野にも進出しています。また、高品質な眼鏡用レンズと腕時計の製造も手がけるほか、自社製プロジェクターによりホームシネマ市場に参入しています。

本社はドイツ・ウェッツラーにあり、ポルトガルのヴィラ・ノヴァ・デ・ファマリカンには第2工場を置いています。世界各地に独自の販売会社と120を超えるライカストアを構え、グローバルな販売ネットワークを構築しています。現在の従業員数は約2,400名で、2023-24会計年度の売上高は5億5,400万ユーロでした。

ライカは、革新技術が伴った「最高水準の品質」「ドイツならではのクラフツマンシップ」「インダストリアルデザイン」の代名詞となっています。そのブランド力を活かした活動の一環として、世界各地に約30箇所のライカギャラリーを設置、ライカアカデミーの開催、「ライカ・ホール・オブ・フェイム・アワード(Leica Hall of Fame Award)」や「ライカ・オスカー・バルナックアワード(LOBA)」といった国際的アワードの主催をはじめ写真文化の振興に取り組んでいます。