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ハイライト : 第40回 Leitz Photographica Auction

ライカカメラ社(Leica Camera AG、本社:ドイツ・ウェッツラー、以下ライカ)は、2022年6月11日に本社所在地であるウェッツラーにて40回「Leitz Photographica Auction(ライツ・フォトグラフィカ・オークション)」を開催いたしました。「Leitz Photographica Auction」はウィーンにあるライカの子会社、ライカカメラ・クラシックス社が主催する世界最大の写真関連用品専門オークションで、今回も愛好家やコレクターを大いに楽しませるオークションとなりました。今回特に注目が集まったのは、「Leica 0-Series No.105」と、「The analogue Leica MP with the serial number 5630769」&「Leica Elmar-M 1:2.8/50 with the serial number 3739015」のセットでした。「Leica 0-Series No.105」は世界で初めて市販された35mmカメラのプロトタイプとしておよそ100年前に製造された「ライカ0型」のうちの1台で、35mmカメラの生みの親であるオスカー・バルナックが個人所有していたものですこのアイテムは今回、1,440万ユーロという驚異的な価格で落札され、オークションでのカメラ落札価格の世界記録を更新しました。一方、「The analogue Leica MP with the serial number 5630769」&「Leica Elmar-M 1:2.8/50 with the serial number 3739015」はゴールドと風格あるブラックという華やかなカラーリングを採用したカメラとレンズのセットで、チャリティーアイテムとして出品されました。このセットも、そのレアなデザインによって人気が高まり、72,000ユーロという高額で落札されました。

今回のオークションでは、ライカカメラ・クラシックス社の担当チームによって433点の出品アイテムが開催場所であるライツ・パークのワールド・オブ・ライカに集められました。今回のオークションは、40回目という節目の開催であると同時に、同名のオークションハウス「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」の誕生20周年を記念する開催でもありました。そのため、記念すべき開催にふさわしい特別なアイテムを、会場をはじめオンラインや電話で入札可能な世界100カ国以上からの参加者のために用意しました。そのアイテムが、専門家の間では「バルナックライカ」として知られる、1923年製造の「Leica 0-Series No.105」でした。

 

「ライカ0型」が再び世界記録を更新

No.105の注目度がいかに高かったかは、6月11日のオークション当日正午少し前、そのアイテム名がアナウンスされると始まった白熱した入札合戦からも窺えました。最終的にNo.105は1,440万ユーロ(落札手数料を含む)で落札されました。これにより、オークションでのカメラ落札価格の世界記録が更新されました。

「ここ数年、歴史的に価値がある写真関連アイテムへの関心が高まりつつありますが、そのトレンドが現在も続いていることがこの落札結果から明らかになりました。非常に貴重な35mmカメラのプロトタイプを今回のオークションで取り扱うことができたのはとても喜ばしいことでした。ウェッツラーでの開催となった今回の記念すべきオークションは、私たちにとって特別なイベントとなりました。特にチャリティーアイテムの落札結果が上々だったことから、内容的にも満足しています」

セドラクはこのように語っています。

 

ゴールドに輝く、コレクター垂涎のカメラとレンズのセット

「The analogue Leica MP with the serial number 5630769」&「Leica Elmar-M 1:2.8/50 with the serial number 3739015」のセットは、メタル部分が電気メッキ加工によって本物のゴールドの層で覆われた非常にユニークな外観デザインが目を惹くアイテムです。このアイテムはライカとオークションハウス「ライツ・フォトグラフィカ・オークション」のコラボレーションによって出品が実現したもので、落札金額の全額が寄付されるチャリティーアイテムでした。そのユニークなデザインにより、オークション当日は多くの入札が集まる人気アイテムとなりました。最終的には7万2,000ユーロ(落札手数料を含む)で落札され、チャリティーアイテムの最高落札価格の記録を更新しました。その収益は全額がオーストリアとドイツの慈善団体に寄付されます。

40回目の開催を迎えた今回も、ここ数年の過去の開催と同じトレンドが見られました。それは、ブラックペイントのヴィンテージカメラの人気が上昇していることです。それを特に強く印象づけたのが、1957年製造の「Leica MP black paint No.26」です。このアイテムに対しては入札が活発に行われ、最終的には96万ユーロ(落札手数料を含む)で落札されました。セドラクは次のように語っています。

「『ライカMP』は製造台数がわずか412台で、その希少性はこのカメラの価値を大きく高めています。ブラックペイントはさらに貴重で、141台しか製造されませんでした。また、マグナム・フォトのメンバーをはじめ数多くの著名な写真家が愛用したモデルでもあり、報道写真の歴史において重要な役割を果たしたカメラとして広く世界に認知されています」

 

次回のオークションの目玉は写真作品

40回目となった今回のオークションの総括として、セドラクは次のようにコメントしました。

2つの意味で節目となった記念すべき今回の『Leitz Photographica Auction』はライカ生誕の地で開催されましたが、世界中の写真愛好家の皆さまから注目を集めるオークションとなりました。また、今なおヴィンテージカメラへの関心が高まっていて、ヴィンテージカメラ市場も拡大を続けていることを改めて実感する結果となりました。次回のオークションについては、その概要がすでに決まっています。41回目となる次回は数カ月後にウィーンで開催されます。その目玉として、歴史上重要な写真作品が出品される予定です。出品される写真作品は11月にライカギャラリー・ウィーンで展示する予定です」

41回目となる次回の「Leitz Photographica Auction」は、2022年11月25、26日にウィーンで開催予定です。その準備はすでに進められており、ライカカメラ・クラシックス社の担当チームは現在、出品するカメラと写真作品を募集しています。

詳細は「Leitz Photographica Auction」のウェブサイト www.leitz-auction.com にてご覧いただけます。

Press Release_Highlights_40. Leitz Photographica Auction_June 2022.pdf
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ライカカメラ - 写真撮影のパートナー

ライカカメラ社は、カメラとスポーツオプティクスを製造する国際的なプレミアムメーカーです。ライカブランドの伝説的な名声は、優れた品質、ドイツのクラフトマンシップ、ドイツの工業デザイン、そして革新的な技術という長い伝統に基づくものです。ライカというブランドの文化に欠かせないのは、写真の進歩のために会社が行っている多様な活動です。世界中に広がるライカギャラリーやライカアカデミーのほか、ライカ殿堂入り賞や、現在最も革新的なスポンサーシップ賞の一つとされるライカ・オスカー・バルナック賞(LOBA)などがあります。さらに、ヘッセン州ウェツラーに本社を置き、ポルトガルのヴィラ・ノヴァ・デ・ファマリカンに第二の生産拠点を持つライカカメラ社は、独自の国内組織とライカストアによる世界規模のネットワークを持っています。