ライカ史上最高の明るさを誇る非球面レンズ
ノクティルックスM f0.95/50mm ASPH.は、肉眼では見ることのできない世界を見せてくれます。物理的な限界を押し広げ、人の眼では捉えられない光を捉えるこのレンズにより、被写体のフォルムが光の中に溶け込み、感情を揺さぶる写真が生まれます。すべてが特別で、すべてが表現――このMレンズは、ただ「記録」するのではなく、「創造」したい方のために作られました。眼で見えるもの以上を写真で表現したい方に最適です。

圧倒的な明るさが生む浅い被写界深度、比類なき色再現性、高コントラスト、そして精緻なディテール。そのすべてが、唯一無二の美しい画像を可能にします。
ピーター・カルベ、ライカカメラ社
ライカ ノクティルックスM f0.95/50mm ASPH.
背景と歴史
ノクティルックス(NOCTILUX)という名称は、ラテン語のNOCTU(夜)とLUX(光)に由来しています。

ライカ ノクティルックスM f0.95/50mm ASPH.は、単なるレンズを超えた存在。光の概念に新たな視点をもたらす、創造のためのツールです。1966年に登場した初代ライカ ノクティルックスは、最小限の光でもクリエイティブな撮影を可能にし、その名を一躍有名にしました。オリジナルのノクティルックス 50mm f1.2/50は、革命的な明るさと2枚の非球面レンズを備えた光学技術の傑作。このレンズは、夜間撮影を新たな次元へと導いた技術的傑作として評価されています。

1976年にはノクティルックスM f1.0/50mmが登場。特殊高屈折ガラスを採用したこのカメラにより、開放絞りでもシャープでコントラストに富んだ自然な描写が可能になり、自然光撮影の新たな基準が打ち立てられました。真の表現力を宿す写真を求める写真家にとって、ノクティルックスは第一の選択肢となったのです。

2008年、ケルンで開催された「photokina」にて発表されたライカ ノクティルックスM f0.95/50mm ASPH.は、ノクティルックスシリーズの進化の頂点といえるモデルです。最先端の光学技術と、精密に加工された非球面レンズ、フローティングエレメント、そして異常部分分散ガラスの組み合わせにより、開放絞りでも他に類を見ない描写力を実現します。非常に滑らかなボケ味、極限まで浅い被写界深度、そして圧倒的な明るさが、かつてないほど豊かな画像表現を可能にします。
ブルース・ギルデン、メアリー・エレン・マーク、ラルフ・ギブソンといった世界的写真家たちも、ノクティルックスをはじめとしたライカレンズで、感情が伝わってくるような画像を生み出してきました。その伝統を受け継ぐノクティルックスM f0.95/50mm ASPH.は、比類のない明るさと精度で、個性あるストーリーを表現したい方に最適なレンズです。
ノクティルックスM f0.95/50mm ASPH.は、ライカMシステムにおける表現の自由と独自の描写美を象徴するレンズです。非球面レンズ1枚と異常部分分散レンズを含む5群8枚のレンズ構成により、最大限の明るさで極めて高い精度を実現するよう設計されています。F0.95という驚異的な絞り値は、わずかな光の中でも撮影を可能にするだけでなく、被写体を際立たせる独特の立体感となめらかで柔らかいボケ味をもたらします。また、印象的な被写界深度の浅さが、他にはない描写力を実現します。さらに、光学補正により、極端な明るさにもかかわらず自然な色再現と高いコントラストが保たれ、常に高画質が得られます。
ノクティルックスM f0.95/50mm ASPH.のレンズ構成図

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