コンパクトなボディに多彩な機能

「フラッシュ SF 60」は、ライカSシステム、ライカSLシステム、ライカMシステム用に設計されたコンパクトでパワフルなフラッシュユニットです。また、ライカQシリーズ およびライカCL とも互換性があり、TTL調光モードとハイスピードシンクロモードを使用することができます。「フラッシュ SF 60」は、大光量と多彩な機能、そして同クラスでもトップクラスの軽量・コンパクトなボディが特長です。

重さはわずか300g、高さは98mmとコンパクトでありながら、ガイドナンバーは60（ISO 100）という大光量を実現しました。フラッシュ発光部は、水平方向は左右に180° 、垂直方向は上に90°回転させることができるフレキシブルな構造をしており、フラッシュ光を被写体に直接当てずに、さまざまな位置やアングルからソフトに照らして撮影するバウンス撮影が可能です。照射角はカメラに装着したレンズの焦点距離に応じて24～200mm（35mm判換算）の範囲で自動設定され、広角16mmに対応するワイドパネルも内蔵しています。

また、動画撮影時にはLEDビデオライトとして使用することも可能です。光量の調整は9段階。設定や操作はすべて2つのダイヤルとカラー液晶パネルで設定できます。「フラッシュ SF 60」は「リモートコントロールSF C1」と互換性があり、組み合わせて使用することでワイヤレス制御が可能です。

コンパクトかつ大光量、プロフェッショナルの撮影にも対応する高機能

「フラッシュ SF 60」とライカカメラの組み合わせは、さまざまな撮影シーンで理想的なセットアップを実現します。ズームリフレクターを使用して長距離をカバーしたり、リフレクターからの柔らかい間接フラッシュや壁や天井からのフラッシュ光を反射させて、被写体をソフトに照明することも可能ですし、調光モードによって弱めの光量で被写体を照らす日中シンクロも可能です 。

また、付属のディフューザーを使ってフラッシュ光をやわらかくすることで、状況に合わせて被写体を自然に描き出します。ハイスピードシンクロ機能に対応しているカメラでは、最高1/8000秒の高速シャッタースピードでのフラッシュ撮影が可能です。日中の撮影でも、前景をフラッシュ光で明るく照らしながら、背景は暗めに写し撮ることができます。

「フラッシュ SF 60」の電源は単3形電池4本です。電池以外にも、他社製の外部電源「パワーパック」を使用することで、長時間の撮影や短い間隔での繰り返しの撮影にも対応できます。

革新的なコマンダー

「フラッシュ SF 60」と「リモートコントロール SF C1」を組み合わせて使用すると、カメラに取り付けずにオフカメラフラッシュとしてワイヤレス制御が可能です。さまざまな位置からフラッシュ光を当てて撮影することができるため、フラッシュ撮影の幅が広がります。

「リモートコントロール SF C1」は電波でワイヤレス制御を行い、よりクリエイティブなライティングを実現するコマンダーです。2.4GHz帯の電波による通信で最大通信距離は100m、最大3グループで複数のフラッシュユニットを制御することができます。例えば、オパライトとスポットライトに1台ずつ使用、さらに影を消す目的や背景を照らす目的での補助光として複数台追加した状態で、それぞれのフラッシュユニットの発光量を個別に制御することが可能です。プロレベルの高度なライティングを実現し、フラッシュ撮影の可能性が大きく広げるのが「リモートコントロール SF C1」です。

TTL調光モードとハイスピードシンクロモードのどちらも使用可能です。TTL調光モードからマニュアル発光モードに切り換えてもTTL調光モード時の設定はすべて記憶されるため、再度設定する必要はありません。各フラッシュユニットの設定内容は「リモートコントロール SF C1」の表示パネルでも確認できると同時に、設定を変更することも可能です。フラッシュユニットにソフトボックスを取り付けている場合や、カメラからかなり離れた位置にフラッシュユニットをセットしている場合など、フラッシュ本体で設定を変更するのに手間がかかるときに便利です。

「リモートコントロール SF C1」の電源は単4形電池3本で、約3,000回の発光が可能です。また、microSDメモリーカードスロットが装備されており、随時ファームウェアをバージョンアップすることで、常に最新機能を追加することができます。