ライカカメラ社(Leica Camera AG、本社:ドイツ・ウェッツラー、以下ライカ)は、今年度も国際写真コンテスト「ライカ・オスカー・バルナックアワード(LOBA)」を開催いたします。LOBAは世界的な権威を誇る写真コンテストで、1980年に第1回目を開催しました。現在は「一般部門」と「新人部門」の2部門において毎年傑出した写真家およびその作品シリーズを表彰しており、現代の写真界において意義あるコンテストとして大きな役割を担っています。作品を審査する審査員は国際色豊かで、毎年異なる顔ぶれとなっています。そしてこのたび、今年度の審査員が決定し、コンテストはいよいよ審査の段階へと進むことになりました。一般部門の選考プロセスは昨年度と同様で、まずは世界約50カ国の80名以上の写真のエキスパートによる推薦という形式で候補者が選出されます。その後、一般部門と新人部門の両部門ともに一次審査でファイナリストが選出され、最終審査を経て、受賞者が決定します。審査はすべて5名の審査員が担当します。今年度の審査員は以下のとおりです(敬称略)。
ディミトリ・ベック(フランス):ポルカ(雑誌、ギャラリー、コンセプトストア) 写真部長
ペール・ギュルヴィ(アメリカ):国際写真センター(ICP、ニューヨーク市) 教育部門長
シリル・ヤズベック(スロベニア):写真家(2013年度ライカ・オスカー・バルナック・ニューカマーアワード受賞者)
アメリー・シュナイダー(ドイツ):『ディー・ツァイト』紙 写真編集部長
カリン・レーン=カウフマン(オーストリア):ライカギャラリー・インターナショナル代表兼アートディレクター
https://www.leica-oskar-barnack-award.com/en/
一般部門と新人部門のいずれも、一次審査と最終審査は本年5月末にウェッツラーにあるライカカメラ本社で行われます。一次審査では最大12名のファイナリストが選出され、続く最終審査で受賞者が決定します。これらの審査の前段階として、一般部門ではまず世界約50カ国の80名以上の写真のエキスパートによる推薦という形式で候補者が選ばれます。各推薦者はそれぞれが有する専門知識にもとづき15~20点の写真で構成される作品シリーズを評価して、最大3名の写真家を受賞候補者として推薦します。写真家が推薦を受けるための条件は、その作品が「人々とその周辺環境との関係」をテーマにしたドキュメンタリー写真またはコンセプチュアルアート写真であることです。“常に人間に主眼を置く”というこの選考コンセプトは、1979年のLOBA設立時から一貫したものです。ちなみに、設立年である1979年は、画期的な小型カメラ「ウル・ライカ」の発明者であり、アワード名の由来であるオスカー・バルナックの生誕100年という節目の年でもあります。
新人部門である「ライカ・オスカー・バルナック・ニューカマーアワード」は30歳未満の若手写真家が対象となる部門で、2009年に設立されました。新人部門ではまず、昨年度と同様に審査の前段階として世界20カ国の写真関連の高等教育機関による推薦という形式で候補者が選出されます。LOBAのウェブサイト( https://www.leica-oskar-barnack-award.com/en/loba-2024/the-nominators.html)では、コンテストの概要、今年度の推薦者および推薦教育機関のリストをご覧いただけるほか、過去の審査員と推薦者のインタビューもご覧いただけます。
国際写真コンテストとしての権威を着実に高め続けるLOBAは、賞金額においても世界有数のコンテストとなっています。一般部門の受賞者には賞金40,000ユーロが、新人部門の受賞者には賞金10,000ユーロがそれぞれ贈呈されます。さらに副賞として、一般部門の受賞者には10,000ユーロ相当のライカのカメラ製品が、新人部門の受賞者には「ライカQ3」がそれぞれ贈呈されます。受賞作品とファイナリストの作品は巡回展として世界各地で展示される予定で、本年10月にウェッツラーのエルンスト・ライツ・ミュージアムでの展示を皮切りに、ライカギャラリーや主な写真フェスティバルでも順次展示される予定です。また、受賞者とファイナリストの全作品を掲載するとともに、各作品を詳細に解説したカタログも出版される予定です。
全ファイナリストとその作品は今夏にLOBAのウェブサイトで発表され、その後、本年10月にウェッツラーで開催予定の授賞式で受賞者が発表される予定です。
「ライカ・オスカー・バルナックアワード」に関する詳細は以下のウェブサイトでご覧いただけます。
https://www.leica-oskar-barnack-award.com
ライカカメラ社について
ライカカメラ社は、カメラ・レンズ製品とスポーツ用光学製品をグローバルに展開するプレミアム企業で、150年以上の歴史を誇ります。成長戦略の一環として、スマートフォン向けのモバイルイメージング、高品質な眼鏡レンズや時計の製造、さらにホームシアター用プロジェクター分野にも事業を拡大しています。
ライカカメラ社は、ドイツのヴェッツラーに本社を構え、ポルトガルのヴィラ・ノヴァ・デ・ファマリカンに第二工場を有しています。また、世界中に展開する販売子会社と120を超えるライカストアのネットワークを運営しています。2,400名の従業員数を擁し、2023/24年度には5億5,400万ユーロの売上を記録しました。
ライカブランドは、卓越した品質、ドイツの職人技、工業デザイン、そして革新的な技術の融合を象徴するものです。ブランドにとって重要な取り組みとして、世界約30ヶ所に展開するライカギャラリーやライカアカデミー、「ライカ・ホール・オブ・フェイム・アワード」や「ライカ・オスカー・バルナック・アワード(LOBA)」などの国際的な賞を通じて、写真文化の発展を支援しています。