フィルム写真

Someone is cutting a film role.

本質を見つめる哲学

本質を見つめる哲学

2020年代初頭から、アナログ写真は真の“ルネサンス”期を迎えています。デジタル写真の完璧さに満ちた今日において、フィルム写真は意図的に“立ち止まる”ことであり、写真の本質へ原点回帰することなのです。いま“フィルムで撮る”という選択は、ゆっくりとしたペースで手仕事を楽しむように、予測できないものを受け入れること。撮影枚数に限りがあるからこそ、一枚一枚に心を込める。それこそが、創造性を研ぎ澄ませる原動力となるのです。

John Sypal taking a picture with a Leica M Camera.

意識して撮るということ

アナログ写真には、デジタルとは異なるアプローチが求められます。一瞬に集中し、完璧さではなく“味わい”を描き出す表現。1本のフィルムで撮影できるのは、わずか36枚。何千枚も保存できるメモリーカードとは違い、その制限がファインダー越しの風景の見え方を変えていきます。また、撮影体験自体も変わります。撮ったその場でディスプレイを確認することも、すぐに修正することもできません。頼れるのは、光と構図に対する自分の感覚だけ。現代のセンサーとは異なる反応を示すフィルム特有の粒子も特長です。

Leica M6 with the Leica Monopan 50 film.

フィルムが鍵を握る

ライカ MONOPAN 50

「MONOPAN 50」のモノクロームフィルムが描き出す独特の風合いは、35mm判写真の黎明期を彷彿させます。ライカの35mm判フィルム「ライカ MONOPAN 50」は、極めて微細な粒状性と非常に高い解像度とスーパーパンクロマティックの感光性、そして豊かで奥行きのある階調表現が特長です。このフィルムは、「ライカ ズミルックスM」、「ライカ ノクティルックスM」、「ライカ ズミクロンM」といったライカMレンズの卓越した描写力を、とりわけ大判のハイエンドプリントで余すことなく引き出すような仕様となっています。

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Leica M11 Monochrom and color filters on a table.

光とコントラストを操る楽しみ

ライカカラーフィルター

「ライカ MONOPAN 50」は、赤外線写真の世界への扉を開くだけでなく、フィルターを活用することで幅広い創造的表現を可能にします。このアナログフィルムはフィルターとの相性が非常に良く、ライカのグリーン、イエロー、オレンジのカラーフィルターと組み合わせることで、印象的で奥行きのある独自のトーンを生み出します。

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